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Typora + Googleドライブで快適なMarkdown環境を作った

要約

Markdownでメモを作成して複数のPCで同期したい場合、MarkdownエディタとしてTyporaを使い、PC版Googleドライブをインストールしてメモの保存先をGoogleドライブにしてオフラインで使用可能にするのをおすすめの方法の一つとして推します。

他の人のMarkdownエディタ事情を読むのが好きなので自分も書いてみました。

どういうこと?

この記事の対象

  • PCでMarkdownのメモを作成する人
  • 複数のPCでメモを同期させたい人
    • 特に、PCがインターネットに繋がっていない環境でもファイルを開いたり編集したりしたい人(ノートPCを持ち運ぶなど)

やり方

以下を満たせればよいわけです。

  • 何らかのMarkdownエディタを用いて
  • Markdownの保存先として何らかのオンラインストレージに保存する
    • 可能であれば、オフラインにもデータを持っておき、オンライン時に同期できるようにする

1個目の要件については好きなMarkdownエディタを使えばよいのですが、個人的にはTyporaがよかったです。(2023/9/26時点では有料、3つのデバイスまで使えて買い切り14.99ドル)

個人的にメモ用のMarkdownエディタに求めることとしてはこの辺です。

  • Markdownのソースコードのエディタも、リアルタイムプレビュー(Markdownのソースコードを入力すると、画面上ではリアルタイムでレンダリングされた状態が表示されている)も使えること
  • 左ペインにフォルダ内のMarkdownファイルを一覧表示するエクスプローラが付いていること
  • エディタ起動時にそのエクスプローラで指定したフォルダが開かれていること
  • 指定したフォルダ内のMarkdownファイルを対象にしたgrepができること
  • 指定した行数・列数のTableをGUIで挿入できること

ブログや技術記事はがっつり書きたいので、VSCodeでエディタペインとプレビューペインの2ペインを並べて書いていますが1、メモは気軽に取りたいのでリアルタイムプレビューでWYSIWIGでも書きたいものです。また、メモをメモフォルダ内に雑多に突っ込んでいまして、エディタ起動時にエクスプローラ上でフォルダが開かれていてgrepが使いたいです。Tableを手で組むのは辛いのでこれもサポートしていてほしいです。

Typoraはこれらを満たしています。有料化前から使っていて気に入っていたので有料化した際にライセンス代を支払いましたが、最近だと無料でも似たような機能を持つエディタがあるので好きなのを使えばいいと思います。無料でオープンソースのMarkTextなんかもよさそうですね。(前はGitHubでしか配布していなかった気がしますが今見たらインストーラーがあった)

保存先としてはオンラインストレージですと複数のPCで同期されてよいですね。PCが壊れても安心です。移動中などインターネットが繋がらない場所でも開いたり編集したりしたい場合は、ファイルをローカルのストレージにも持っておき、インターネットに繋がっていたらリアルタイムで同期するというオフラインモードでも開けるサービスがよいです。

PC版Googleドライブはこの辺の要件を満たします。インストールするとローカルファイルと同じようにファイルパスを持つようになります。WindowsではGoogleドライブにドライブレターが一つ割り当てられてD:\マイドライブのように、Macでは/Users/<ユーザネーム>/<Googleアカウント名>/のように扱えます。これが中々便利でして、Typoraの保存先としてD:\マイドライブ\メモフォルダを指定しておき、このフォルダをオフラインでも使用できるモードにしておけば2全ての要件を満たしてくれます。MicrosoftのOneDriveとかでもいいですが。


  1. 余談ですが、VSCodeではMarkdown All in One (色々)+ markdownlint (文法チェック)+ Markdown PDF(PDF出力) + Table Formatter(Tableの入力支援)の4つの拡張機能がお気に入りです。 ↩︎

  2. Windowsならエクスプローラ、MacならFinderで指定のフォルダを右クリックして出てくるメニューで設定できます。 ↩︎